抵抗性シラミはどんなシラミ?

従来の殺虫成分に抵抗できるシラミ

近年、「抵抗性シラミ」が増えていると言われています。殺虫剤に対して耐性を持っているシラミです。

従来の駆除剤であるピレスロイド系(フェノトリン)などが効かず、駆除が難しくなっています。

抵抗性シラミはどこからやってきた?

抵抗性シラミは、欧米から日本に入ってきた外来種と考えられています。

アメリカでは、抵抗性シラミの割合が増えて社会問題化していて、シラミ被害の9割が抵抗性シラミと言われています。

抵抗性シラミについて、日本国内でも以下の報告があります。

■2012年7月11日の「昆虫医科学部第三室」の発表

2006年から2011年までの6年間、フェノトリンに対して抵抗性を持つアタマジラミを全国調査したところ、トータルでは、試験者数795人に対し抵抗性を持つシラミが120件(15.1%)となったそうです。

特に沖縄県では数が顕著らしく、74人中71人から抵抗性シラミが発見されたという情報もありました。

抵抗性シラミが増えた原因は?

抵抗性シラミは、完全駆除する前に薬の使用を中断し生き残ったシラミが抵抗力を身につけてしまったと考えられています。

細菌が抵抗力を身につけるのと同じ原理です。

感染症が治りきる前に自己判断で中断してしまうと、生き残った細菌が抵抗力を身につけ薬が効かなくなる状況と酷似しています。

ピレスロイドとは

ピレスロイドは、除虫菊に含まれる成分を化学的に合成し類似させた薬剤で、虫の神経に作用して麻痺させる働きがあります。

神経に障害を与えて動けなくすることで、弱体化させるというものです。

ノミやダニなどの駆除。農薬として、害虫駆除にも用いられています。

ピレスロイド系のシラミ駆除剤に対するシラミ耐性率は、30%を超えているとも言われています。

アタマジラミに感染した場合、3分の1程度は、従来の駆除剤が通用しないかもしれません。

関連記事一覧

カテゴリ